株式会社プロテリアルハロー
- 業務分析・職務設計
- 採用支援サービス
- 雇用管理体制構築支援
- ATARIMAEクラウド
特例子会社の新たな形を模索する私たちに、管理・実務の両面から伴走してくれた

事業統括部 部長 横溝 健治 様
東京事業課 リーダー 清田 統是 様
-弊社にご依頼を頂く前の状況について教えてください
横溝様 株式会社プロテリアルハロー(以下、ハロー)は、1982年に当社の特例子会社として、埼玉県熊谷市に設立された会社です。40年以上の長きにわたり、身体障害・知的障害・精神障害のある社員と障害のない社員が一緒に働き、日々協力しながら仕事を進めてきました。
清田様 戦力として活躍してくれている社員が多数在籍しているのが弊社の誇りです。先日のアビリンピック(巻末参照)にも茨城県代表として出場するなど、りっぱな成績を残してくれています。
特例子会社としての新たな形を模索していた
清田様 その一方で、これまでのやり方でこの先も安定して採用し続けられるのだろうか、障害のある社員に安心して働き続けてもらえるのだろうかという不安を感じる場面が増えていました。
ーこれまでの採用や仕事の作り方に不安を感じるとはどういったことですか?
横溝様 これまでのハローの仕事は、工場内のトイレや浴場の清掃、寮や共用施設の清掃、環境整備、製造現場の補助作業など体を動かす仕事中心でした。その仕事自体は大切で、現場でも必要とされています。しかし最近は、応募者や社員から「パソコンを使った仕事がしたい」「事務系の仕事に挑戦したい」という声を聞くようになってきました。
清田様 せっかく働きたいと思ってくれているのに、仕事を用意できない」といったもどかしさを感じる日々でした。また「親会社の本社業務にハローとして関われていない」ことも課題でした。
-時代の変化の中で、特例子会社として新しい仕事づくり、新しい雇用の形が求められていたのですね。
横溝様 はい。そう思います。さらに法定雇用率の引き上げが予定されている中で、これまでの業務選定や障害者雇用管理の考え方を一度見直し、新たな事業領域を開拓しながら、どのように採用数を増やしていくかが大きな経営課題となっていました。
障害者雇用支援の豊富な経験を持つ立場で「一緒に考えてくれる」ことに期待した
-弊社サービスをご利用いただいた動機やきっかけについて教えてください
横溝様 これからの障害者雇用のあり方や、新しい仕事づくりについて社内で検討を進める中で、「自分たちだけで考えていても、なかなか答えが見えない」という声が、現場・管理の双方から上がるようになっていました。
そうした中で、当社のCHROとFVPさんが以前からのご縁があり、 FVP様がこれまでさまざまな業種・企業の障害者雇用の支援や、障害者雇用で働く社員の活躍支援に関わってこられたというお話を聞く機会がありました。 豊富な経験をお持ちだからこそ、「自社では当たり前だと思っていたやり方を、客観的に見直してもらえるのではないか」と感じたことが、最初のきっかけでした。
清田様 実際に話を聞く中で、机上の理論だけではなく、現場に精通しておられ、寄り添った支援をされているという印象を持ちました。
同じ地域で事業を行っている企業が利用しているという点も、心理的な距離を縮める大きな要素だったと思います。
横溝様 当社としては、「障害者雇用に詳しい会社に相談したい」というだけでなく、「一緒に考えてくれる相手を探したい」という思いが強くありました。
FVPさんであれば、これまでの実績や経験をもとに、新しい可能性を一緒に探ってもらえるのではないかと感じました。
また、CHROとのこれまでの関係性もあり、「まずは率直に悩みを話してみよう」 と思えたことが、最終的にFVP様に依頼する決め手になりました。
自社の採用担当が一人増えたような頼もしさを感じながら
-弊社サービスのどのような点にご評価をいただけますでしょうか
横溝様 手始めに、東京・豊洲のプロテリアル本社内にハローの事業課を設け、精神障害・発達障害のある社員が本社業務を担うチーム(業務サポートチーム)を立ち上げるという方針を決めました。
とはいえ、本社内での業務は、これまで当社が経験してきた清掃や製造現場の仕事とは大きく異なります。 「どんな業務を切り出せばよいのか」 「障害特性に合った仕事にできるのか」 分からないことばかりで、まさにゼロからのスタートでした。 この立ち上げにあたり、FVP様には最初の段階から一つひとつ丁寧に、そして時には厳しくご指導いただきました。
-一つひとつ丁寧だったが、「時には厳しく」と感じられたのですね(笑)
横溝様 はい(笑)。あまり時間の余裕がない中での採用活動だったため、 スケジュール管理や進捗確認の面でも、FVPさんが全体を見ながら引っ張ってくださいました。それはけっこうなプレッシャーでしたが(笑)
清田様 職場見学会も実習もトライアル雇用も私自身は初めての経験でした。制度の説明だけでなく、「実際にはこう進めるとやりやすい」「ここは現場で気を付けた方がいい」といった実務目線で教えていただき、腑に落ちた感覚がありました。
振り返ってみると、業務設計から採用、受け入れ、定着を見据えた体制づくりまで、 一緒にやってもらったという印象です。
横溝様 FVPさんは支援会社というよりも、「まるで自社の採用担当が一人増えたような」感覚で取り組みを進めることができたように思います。
-そういっていただけてとてもうれしいです。
本社業務に関わるための基盤が整った。ここからが本当のスタート
-2025年3月。東京・豊洲のプロテリアル本社内で、業務サポートチームが立ち上がりました。
横溝様 はい。まずは4名の社員を採用しました。念願だった障害のある社員が本社業務に継続的に関わり、実務を通じて貢献できる体制を整えることができました。「本社オフィス内でハローの社員が働く」基盤を築けたことは、今後の展開を考える上でも非常に大きな成果だと感じています。
清田様 障害のある社員たちが職場に定着し、力を発揮していくためには、特性の具体的理解や特性や状況に合わせた日々の関わりやフォローが欠かせないことを痛感しています。ここからが本当のスタートだと感じています。
とはいえ、実際に現場で関わっていると、「この対応で合っているのかな?」と迷う場面は、正直しょっちゅうあります。
横溝様 そんな時に、すぐ相談できる存在があることは、とても大きな安心感につながっています。
話を聞いてもらい、 「それでいいですよ」「今の対応は、とてもいいと思います」と背中を押してもらえると、私たち自身も自信を持って社員と向き合うことができます。定着や育成の正解が一つではないからこそ、一緒に考えてくれる相手がいることの心強さを、日々実感しています。
-お役に立ててうれしいです
清田様 業務の中で活用している「ATARIMAEクラウド」も、今では欠かせないツールになっています。単なる業務報告ではなく、障害のある社員たちがその日の気持ちや困りごとを整理する場として、とても役立っています。
自分から相談することが少し苦手な社員にとっては、 「文章に書くことで気持ちを伝えられる」という点が大きな助けになっていると感じます。こちらとしても、日報を通じて日々の変化に気付くことができ、早めに声を掛けたり、フォローにつなげたりすることができています。
「仲間を増やす・業務を広げる・レベルを上げる」――次のステージへ挑戦していく
今後の障害者雇用に関するビジョンや方針について教えてください
横溝様 今後は、さらに広げ、深めていきたいと考えています。
そのために、私たちが大切にしているキーワードが、次の3つです。
1.仲間を増やす
働く仲間を少しずつ増やしていきたいと考えています。東京・豊洲本社での経験を生かしながら、「働きたい」「挑戦したい」と思っている障害のある方を、 さらに受け入れていきたいと考えています。
単に人数を増やすということではなく、安心して長く働ける仲間、しっかり仕事で貢献してもらえる環境を整えることを大切にしていきます。
2.業務を広げる
次に、業務の幅を広げていくことです。今回ハローは、今回、本社業務に関わることで、新たな可能性が見えてきました。
今後は、
「この仕事も任せられるかもしれない」
「この業務なら、ハローとして価値を出せるかもしれない」
という視点で、親会社や各部署と対話を重ねながら、
ハローが担える仕事の領域をさらに広げていきたいと考えています。
3.レベルを上げる
三つ目は、働く側も、支える側も、レベルを上げていくことです。
障害のある社員が、できる仕事を少しずつ増やし、自信を持って働けるようになることはもちろん、指導にあたる社員や管理する側も、関わり方や育成の力を高めていく必要があると感じています。
これまでFVPさんと進めてきた取り組みで得た学びを、埼玉、日立、安来地区も含め、全社「オールプロテリアルハロー」で共有し、生かしていきたい。 そしてこれまで以上に、指導者も障害のある社員も、成長し合える組織をめざしていきたいと考えています。
株式会社プロテリアル社内報(2026年1月5日発行)より
「第45回全国アビリンピック」に出場しました!
◆アビリンピックとは?
「アビリティ(能力)」と「オリンピック」を組み合わせた言葉で、障がいのある人が日ごろ職場で培った技能を競い合う「障がい者技能競技大会」の愛称です。目的は、参加者の職業能力向上と、企業や社会全体での障がい者への理解・ 認識を深め、雇用の促進を図ることです。
茨城事業課の栁田翔流さんが、アビリンピック茨城2025で優勝し、10月18日に開催された第45回全国アビリンピックに茨城県代表として出場されました。
栁田さんは、茨城地区の社員寮にて廊下・トイレ・浴室などの清掃業務に従事されています。高校生の頃からアビリンピックに参加し、職場の同僚の方とともアビリンピックをめざしたい思いを会社に伝え、入社以来練習を続けてこられました。練習場所の確保や自主練習に付き添い、技術の向上にご協力いただき。時には障がいを持つ社外の方々と合同練習を重ねるなど、これまでの努力によって茨城県大会にて全国大会への出場権を獲得されました。
茨城工場の方からもあたたかいご声援をいただきました。ありがとうございました。
※音声読上ソフトでの正確性を鑑み、“障がい”でなく“障害”と表記しています。ご承知おきください。
