障害者雇用Q&A

Q
社内のイベントに参加したがらない障害者への対応に困っています。

発達障害のある社員が歓迎会などの会社のイベントに参加したがりません。当社は社内行事を重んじる社風があるため、障害があるからという理由で参加しないのは自分勝手だという声もきかれます。発達障害のある社員にも社内イベントに参加してもらうには、どうすればいいでしょうか。

A

【社内行事の参加】社内行事に参加するメリットを具体的に説明して理解を促す。本人の特性や状況によっては無理強いしない。

会社と言う組織は、仕事を円滑に進めるため、「仕事ではないお付き合い」が大なり小なり求められる場所です。しかしながら発達障害のある社員にとっては、業務時間外に行われる行事については、仕事やルールではないため、なかなかその意味や意義を理解することが容易ではなく、「ぎくしゃく」を招いてしまっている場合もあります。

そういったことが理解できない発達障害のある社員に社内イベントに参加してもらいたい場合、その意味について理解してもらう必要があります。

イベント参加は、職場での円滑な人間関係を形成するための大切な機会であること、職場の人間関係が円滑であることによって得られるメリットが大きいことについて具体的に説明してください。担当者や上司のみでは上手に理解を促すことが難しい場合は、支援者の力を借りてもよいでしょう。

一方で、聴覚過敏などの障害の特性があることで、大勢の人たちがわいわい、ざわざわと話をするような環境にとても苦痛を感じる人もいます。そういった場合は無理強いすることはやめましょう。行事に参加しないことは本人のわがままではなく、障害の特性によるものであることを理解してもらえるよう対応していくことが望まれます。


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