障害者雇用Q&A

Q
障害者社員の指導は出身の支援機関の職員にお任せした方がよいのでしょうか?

採用した障害者は就労移行支援事業所(支援機関のひとつ)での訓練を経ての入社です。
弊社の業務内容についても、就労移行支援事業所の職員はよく理解してくれており、熱心にフォローしてくれます。
採用時の指導についてはお任せした方がいいのではないでしょうか。こちらも大変助かります。

A

【支援機関職員の役割】それはおすすめしません。

障害者本人の障害特性等を熟知している支援機関担当者は、熱心さのあまり障害者本人に関わる度合いが多くなる場合も見られますが、それをあまり良しとしない方が良いでしょう。
支援機関担当者からの指導(支援)に頼っていると、障害者本人は社内の担当者との関係性が作りづらいばかりでなく、企業側も新しいことを教えようとするときに、教え方がわからないということになります。

支援機関の役割は、本人と企業間でのコミュニケーションや指示理解が不十分なところをサポートすること。本人への指導や育成は、どんなに経験が少なくても企業の役割だと整理する方がうまく行きます。

支援機関には、「本人のやりやすい方法」を聞くのではなく、「企業にとって効率的な方法」「企業のスタイルに合っている仕事の方法」について助言を依頼し、それを障害者本人に理解してもらうためのサポートをしてもらえるように活用できると、さらによいと思います。

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