障害者雇用Q&A

Q
わからないとき、困っているときなど動作が止まってしまう障害者への対応は?

発達障害者を総務部所属で雇用しています。手順を間違えてしまったり、普段と違う状況が発生したときなどに動作が止まってしまい、動けなくなってしまうことがあります。どのように対応すればよいでしょうか?

A

【発達障害者の対応】落ち着いてコミュニケーションがとれる状態になるまで、一旦見守り、その後対応する。

本人の中で、「失敗した」「困った」といった予期せぬ出来事に対して、先読みや想像して判断することが苦手な特性が影響し、思考や感情の混乱が起こり、落ち着いて適切な行動やコミュニケーションがとれなくなってしまっているのだと思われます。

このような状況下では、周囲の人からの声掛けに対しても適切にふるまうことができない可能性があります。

そのような状況が見られた場合、まずはその場を離れ、深呼吸をしたり、水を飲んだり、別室で横になったりして、落ち着きを取り戻せるようにしてあげてください。本人が落ち着きを取り戻したら、動作が止まり動けなくなってしまった理由を確認してください。

また、手順を間違えてしまったり、普段と違う状況が発生した時に動作が止まってしまうということですので、そういった状況が発生した場合の対応法をあらかじめ話し合って決めておくとよいでしょう。「手順を間違えたり、普段と違う状況が発生して困ったことがあったら、上司に相談に行く」ということをルールとして決めると良いと思います。パソコンのデスクトップに貼り付けて、常に確認できるような状態にしておくことも有効です。

障害の特性に配慮すると、急な変更や予期せぬ事態が起こる環境(仕事内容、手順)の仕事を避けることがベターです。どうしても予定変更をしなければならない場合は、メールや書面などビジュアルで具体的に説明し、本人が理解できているかどうかを確認しながら指示を出していくことが必要です。


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