障害者雇用Q&A

Q
精神障害者の定着率を上げるポイントを教えてください。

精神障害者の離職率の高さが悩みです。
会社としてどのような工夫をすれば定着率が上がりますか?

A

精神障害者の雇用管理は、毎朝の体調確認、業務日誌、定期的な面談の3点セットをおすすめします。

 気分障害や統合失調症などの精神疾患のある精神障害者は、症状や体調に波があります。

今日の調子はどうなのか、睡眠はとれているか、服薬はできたか、気になることはないかなどの簡単な確認で大丈夫です。

体調が悪いときも、その体調の悪さがどのような感じなのか、季節変動によるものか、思い当たる原因があるのかないのかなどを確認していきます。

毎日体調のチェックをしていくことで、どのようなときに体調が悪くなるのか、どう対処すると回復するのかということがだんだんとわかってきて、同じような訴えがあった時も対応することができるようになります。

業務日誌は、その日できたこと、できなかったこと、気になっていることや相談したいことを本人に記入してもらいます。体調や気分についても自身で記入してもらうことで、マネジメント側の負担も減らせて、本人の安心感も高まります。

定期面談も定着率を向上させる上では大変有効です。障害者社員の状況を確認するだけでなく、本人に指導したいこと、改善してもらいたいことについても面談の場でフィードバックすることで、きちんと受け止めて前向きにがんばろうと思ってもらうこともできます。

入社直後は不安も大きいので、1週間に1回程度実施し、その後少しづつ間隔をあけて行くようにします。その後も3ヵ月~6ヵ月に1回は定期面談を設定することをおすすめします。

また、体調が悪そうだと感じた際は、定期面談とは別に声を掛け、その都度状況を把握することも大切です。


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