障害者雇用Q&A

Q
雇用中の精神障害者、ミスを指摘してもすぐに言い訳をして改善が見られません。どう対応したらいいのでしょうか?

事務職で精神障害者を雇用しています。書類のミスなどを指摘すると、「○○さんがこうやれと言った(実際はそんな指示はしていない)」というようにすぐに言い訳をして改善しようとする姿勢が見られません。正直、自分のせいにされることで周囲の社員も嫌気がさしています。どう対応したらいいのでしょうか。

A

【精神障害者がミスした際の対応】ミスの指摘を具体的にすること、ミスが生じた原因が他にないかを探る。

ケースの方は、そもそも指示をきちんと理解できていたでしょうか。
ミスを指摘する時に、「前にも注意したところでしょ」「またミスしたの」というように感情的、抽象的な叱責にはなっていないでしょうか。

多くの障害者は、就労に至るまでの人生経験の中で失敗を重ね、自己肯定感が低い方が多い傾向にあります。そういった状況の中で、ミスを指摘されると必死に自分を守ろうとするあまり、言い訳が目立つことになってしまうのかもしれません。

まずは、ミスを指摘する時は抽象的な言葉ではなく、「どこをどう直すか」具体的に指摘するよう心掛けて下さい。その上で、ミスなく出来た時はしっかりと褒めることを意識して下さい。そうすることで、ご本人の自尊感情も高まり、社員に対する不信感が軽減し、職場の雰囲気の改善に繋がります。

また、もしかしたらご本人の生活が乱れていたり、ご家族との関係が上手くいっていないのかもしれません。会社以外での生活でストレスが蓄積され、仕事に集中できていない恐れもあります。こういったプライベートなことは会社側からは聞きにくいものです。その場合は、支援機関に相談して、ミスが生じている他の原因がないか、聞いてもらうことも可能です。


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