障害者雇用Q&A

Q
新型コロナのネガティブな情報ばかりを検索し、精神的に不安定になった精神障害者社員への対応
新型コロナの流行、緊急事態宣言で精神的に不安定になってしまった精神障害のある社員がいます。ふとした時に不安感が強くなり、仕事が手につかなくなることがあります。話を聞くと、SNSで新型コロナに関する情報を読んでは、不安を増長させているようなのです。「SNSでそういった情報は見ないように」とアドバイスしましたが、行動を監視するわけにもいきません。どのように対応したらよいのでしょうか?

A
【対応のポイント】 
1. 公的機関や大手メディアのニュースのウェブサイトも参照することを勧める 
2. 検索の仕方をアドバイスする 
3. 公的な相談窓口を活用する 

 
閲覧を制限することはあまりお勧めしません。「あまり見ないように」とアドバイスしたとしても、多くの場合は我慢できずSNSを見てしまうでしょう。また、仮に見るのを我慢できたとしても、それが更にストレスとなったり、情報が足りないことでより不安を強くしてしまう場合もあり得ます。 
 
1. 公的機関や大手メディアのニュースのウェブサイトも参照することを勧める 
SNSや掲示板などの不確かで偏った情報だけではなく、公的機関や大手メディアのニュースのウェブサイトも閲覧することで、不安を必要以上に掻き立てられることが少なくなることが期待できます。 
 
2. 検索の仕方をアドバイスする 
ポジティブな情報を検索できるよう、「コロナ 不安解消」や「テレワーク メンタル管理」など具体的な検索ワードを挙げながら、検索の仕方をレクチャーすることも有効です。 
 
3. 社外の支援者、公的な相談窓口も活用する 
不安な気持ちや焦燥感を解消するには、信頼できる人との対話が有効ですが、その機会を社内だけで作るのは、多くの場合難しいことかと思われます。主治医や支援機関への相談を勧めるとよいでしょう。 
また、厚生労働省や自治体などが、新型コロナウイルス感染症関連の心の相談窓口を開設していますので、そちらを利用するのも1つの手段です。 

心の悩みにおける相談窓口一覧(厚生労働省)

▼業務以外のことについて、なかなか踏み込みにくいこともあるかと思います。FVPの精神障害者雇用セミナー(無料)では、そういった場合の支援機関との連携の仕方などもお伝えしています。 
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