障害者雇用Q&A
Q
話しかけられると断れず、集中が途切れてしまう社員がいます。どうすればいいでしょうか?
統合失調症のAさん。初めての障害者の受け入れとあって、周りの社員の方も気にかけて事あるごとにAさんに話しかけてくれます。その気持ちは有難いのですが、一度話しかけられると、元の業務に集中し直すことが難しく、スケジュール通りに業務が進みません。Aさんも話しかけられるのでは、と人が通るたびに顔を上げて注意散漫になってしまいます。社員に話しかけるな、とも言えないですし、どうすればいいでしょうか。
統合失調症のAさん。初めての障害者の受け入れとあって、周りの社員の方も気にかけて事あるごとにAさんに話しかけてくれます。その気持ちは有難いのですが、一度話しかけられると、元の業務に集中し直すことが難しく、スケジュール通りに業務が進みません。Aさんも話しかけられるのでは、と人が通るたびに顔を上げて注意散漫になってしまいます。社員に話しかけるな、とも言えないですし、どうすればいいでしょうか。
【統合失調症】声をかける時のルールをつくる。場合によっては人通りの少ない席に移動することも1つの手段。
社員の方が気にかけて下さるのは大変喜ばしいことですし、Aさんも受け入れられている、と安心感を持って働けると思います。とはいえ、よかれと思って話しかけることで、業務に支障をきたしてしまっては意味がありません。
統合失調症の方は、注意や記憶、判断、といった認知機能の障害がみられます。
そのため、話しかけられて業務から注意がそれると、もう一度業務に注意を向けることが難しかったり、今まで何の業務をどこまでしていたのかが分からなくなってしまう事があります。
また、優しい性格、責任感が強い方が多い傾向がありますので「せっかく話しかけてもらったのに…」とご本人から断れない場合もあります。
まずは、周りの社員の方にこういったAさんの特性を理解してもらうとよいでしょう。
業務時間中はAさんが集中して業務に取り組めるようにあまり声をかけないようにする。声をかける時も「今、話しかけてもいいですか?」と一声かけることをルール化してはいかがでしょうか。
Aさん自身にも、業務に集中している場合、スケジュールよりも業務が遅れている場合は、「後でもいいですか?」と言えるように頑張ってもらいましょう。
その他に「話しかけられるのでは」と人が通るたびに注意散漫になってしまう場合には、人通りの少ない席に移動するのも1つの手段です。外部からの刺激が少ない環境の方が集中できる方は多くいらっしゃいます。
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