障害者雇用Q&A

Q
一時的に忙しくなった時に休憩をとらない障害者スタッフへの対応
障害者のチームで、社内各部署から業務依頼を受け、対応する形で仕事を行っています。ルーティンの業務に加え、スポットで依頼を受けることが増えてきました。普段は1時間に1回、短い休憩をとることにしていますが、そういう時には、業務を終わらせることが優先され休憩を取らずに仕事をしてしまう場面が見られます。
 声はかけるようにしているものの、仕事の手を止めることなく続けてしまいます。急ぎの仕事に対応することも時には必要と思うと、どうしたものかと考えてしまいます。

A
必要だから設けている休憩ルールであることを再周知する。業務を依頼する側にも依頼ルールを明確にし、チームへの理解を深める。

社内各部署からの業務依頼が増えているということは、チームへの信頼度が高まり頼りにされる存在になってきているという嬉しい傾向ですね。スタッフの皆さんもその期待に応えようと高い意識で仕事に臨んでいるということかと思います。ただ、ご心配のとおり、「必要だから設けている短時間休憩」をとらないことが常態化することは、望ましいことではありません。「1時間に1回の休憩は基本ルールだ」ということをチームメンバーに再周知しましょう。自分は休憩をとりたいと思っているのに他の人が仕事を続けていることで気兼ねして休めなくなっている人がいる可能性があります。自分では大丈夫と思っている人の中にも過集中により、後で体調を崩す原因になることも考えられます。必要な配慮として一貫した姿勢をとることが大事です。チーム全体が、「そこまで必要ない」という状態になった時に、休憩ルールを変えれば良いのです。一方、「スポット業務の依頼は、原則3日前までに〇〇あてに社内チャットで連絡」など業務を依頼する側のルールも明確にする必要があります。「急ぎの仕事に対応してもらいたい」というニーズは確かにあると思いますが、無理をして不調者を出してしまったり、業務の精度に問題が生じるようなことは望ましくありません。社内の理解を深める上でも徹底すると良いでしょう。

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