障害者雇用Q&A

Q
店舗採用の業務設計について
店舗での採用を増やす方針です。標準のオペレーションはありますが、立地、規模、客層などによりスタッフ体制や業務量が異なるため、店の裁量で障害者の業務内容を決めてもらっています。採用・定着がうまくいっているところもあるのですが、採用してもすぐに辞めてしまうケースが多く困っています。どう改善すれば良いでしょうか。

A
候補業務をリスト化、店舗にも障害のある本人にもメリットのある形でで設計する

チェーン展開されている飲食店などでは、人手不足が課題となる中、障害のある方に活躍してもらえれば、貴重な戦力となります。店舗採用を促進したい企業も多いでしょう。店舗で障害者を採用する際の業務設計のポイントは、①定型業務、ルーティン業務優先、②タスクを小さな単位に分け、具体化(例えば「在庫チェック」ではなく、「在庫棚の食品の消費期限確認、並べ替え、期限切れ食品の廃棄」など)、③マニュアルがあり、トレーニングにより習得できる業務を選定といったことが挙げられます。すでに店舗採用の実績があれば、現在障害者が取り組んでいる業務リストを作成し、採用予定店舗での業務設計の参考にすると良いでしょう。店舗環境や状況により、そのリストの中から店舗の生産性を上げる上で重要な業務を抜き出して、求人内容を決めます。上記①~③の視点で他にもやってほしい業務があれば、それも組み込めそうか検討しましょう。採用した障害者に合わせて業務を選ぶというより、「これをやってもらえたら助かる」という業務を抽出し、その業務にマッチした人材を採用するという考え方が重要です。

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