障害者雇用Q&A

Q
日々の体調・気分を共有する際の注意点
雇用管理の一環で、日報をつけてもらっています。日々の体調や気分を5段階評価でつけてもらっていますが、本当は体調が良くないと思われる場合でも「調子がいい」と入力される方がいて、心配をしています。どのように考えればよいでしょうか。

A
体調や気分の自己評価が実際の状態と一致しない場合、本音を記入しにくい理由を考慮し対応、日報の目的の再確認、日報だけでは不足するフォローアップの仕組みづくりなどによって、信頼関係を構築し、安心して記入ができるようにする。

障害者スタッフの日報で体調や気分の自己評価が実際の状態と一致しない可能性がある場合、以下の点を考慮して対応するのが望ましいと考えます。①本音を記録しづらい理由を考慮する・・周囲に心配をかけたくないという遠慮、調子が悪いと言ってしまうと、職場での評価が下がるのではないかという心配、中には本人が自分の体調や気分を正確に把握するのが難しいケースなどが考えられます。②日報の目的を再確認する・・日報は本人をサポートすることを目的としており、本音を書いても問題ないことや、正確な記録が働きやすい環境づくりにつながることを改めて説明します。③フォローアップの仕組みを導入する・・定期的な面談や、体調や気分について気軽に話せる関係を構築する工夫など、日報だけでは見えない部分を把握する仕組みを作ります。こうした取組をしながら、障害特性や性格によって個人差もあることを理解して、信頼関係を育てていくことが重要です。

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